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guide著者:DeepResume チーム読了時間:9 分公開日:2026-05-23

STAR で履歴書のプロジェクト経験をどう書く?3つの事例でわかる改善ポイント

プロジェクト経験は、やったことを並べるだけでは不十分です。本記事では STAR を基礎から整理し、バックエンド・PM・新卒・グロースの事例を使って、成果が伝わる履歴書の書き方を解説します。

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多くの人が履歴書のプロジェクト経験を「やったことの箇条書き」にしてしまいます。

たとえば、こんな書き方です。

注文システムの開発に参加し、キャッシュ最適化、API の性能調整、障害対応を担当。

一見悪くないように見えますが、面接官が知りたい次の3点が抜けています。

  1. どんな課題があったのか
  2. あなたは何をしたのか
  3. その結果どう変わったのか

そこで役立つのが STAR です。


STAR とは何か

STAR は次の4要素の頭文字です。

  • S = Situation:状況・背景
  • T = Task:課題・役割
  • A = Action:実際の行動
  • R = Result:結果・成果

履歴書では、4つをそのまま見出しにする必要はありません。大切なのは、背景 → 行動 → 結果 の流れを一目で伝えることです。

最も重要なのは背景ではなく、問題をどう解いたかを証明することです。


履歴書で STAR を短く書くコツ

基本式は次のとおりです。

どんな状況で、何を担当し、どう動き、何を実現したか。

ただし、履歴書では少し圧縮したほうが自然です。

背景 + 行動 + 成果

たとえば:

大規模セール時の高負荷に対して、注文クエリ経路を最適化し、P95 レイテンシを 900ms から 180ms に短縮。

これは「やったこと」ではなく、「成果が残ったこと」を示しています。


事例1:バックエンドエンジニア

改善前:

注文システム開発に参加し、キャッシュ改善と API 性能向上を担当。

この表現は無難ですが、貢献の深さが見えません。

改善後:

セールピーク時の注文クエリ経路を主導して改善。遅いクエリのボトルネックを特定し、Redis キャッシュ戦略を再設計、ローカルキャッシュのフォールバックも追加。注文詳細 API の P95 レイテンシを 820ms から 140ms に削減し、ピーク QPS を 3 倍に引き上げた。

この形なら、状況・行動・成果が全部入っています。


事例2:PM

改善前:

CRM の見積モジュール改修を担当し、業務フローを最適化して営業体験を改善。

これでは、何が改善されたのか分かりません。

改善後:

営業の見積作成に時間がかかる問題を解消するため、CRM 見積モジュールの改修を主導。営業 12 名へのヒアリングと分析データをもとに、重複入力と多段階承認フローがボトルネックであることを特定し、見積フローを 11 ステップから 4 ステップへ圧縮。1 件あたりの作成時間を 8 分から 3 分へ短縮し、営業チームの週次アクティブ利用率を 85% まで伸ばした。

PM の履歴書では、問題定義と数字で示せる成果が特に重要です。


事例3:新卒

新卒は授業プロジェクトを「やったことの報告」にしがちです。

改善前:

学内の中古品取引プラットフォームを独力で実装し、商品投稿、検索、注文管理を実現。

改善後:

学内中古品取引の場面を想定して、学生向けの取引プラットフォームを独力で開発。商品投稿、キーワード検索、注文マッチング、通知機能を実装し、検索の遅さを解消するためにカテゴリ索引とキーワード候補を設計。検索応答時間を 200ms 以内に収め、公開後は 300 名以上の学内ユーザーに利用された。

新卒でも、工夫と結果があれば十分に強い書き方になります。


事例4:グロース・マーケティング

STAR はエンジニアだけのものではありません。グロース、マーケ、運用系ではむしろ必須です。

改善前:

SNS コンテンツ運用とキャンペーン実施を担当し、ブランド認知を向上。

改善後:

新規ユーザーの初週継続率が低い課題に対し、SNS コンテンツ運用と集客キャンペーンを企画。チャネル別 CTR を見ながら企画テーマを調整し、広告文を 6 パターン A/B テストして高CV版を採用。月間新規登録数を 42% 増やし、ランディングページの CVR を 3.1% から 5.4% に改善した。

活動の説明ではなく、数字で成果を示すのがポイントです。


よくある4つの比較

1. 職責から成果へ

悪い例:

API 開発と障害対応を担当。

良い例:

コア API の再設計を主導し、エラー率を 2.3% から 0.4% に改善。

2. 参加から主導へ

悪い例:

プロジェクト開発に参加。

良い例:

ログインフローの再設計を主導し、認証モジュールを独力で実装。

3. 曖昧から具体へ

悪い例:

ユーザー体験を改善。

良い例:

登録フローを 5 ステップから 3 ステップへ短縮し、重複入力項目を 7 個削減。

4. 感覚から証拠へ

悪い例:

プロジェクトは順調に進んだ。

良い例:

公開後 2 週間で API 平均応答時間が 61% 改善し、サポート問い合わせが 28% 減少。


STAR で書き直すテンプレート

次の形で書くと整理しやすくなります。

[状況] において、[課題] を担当し、[行動] によって、[成果] を実現した。

例:

大規模セールの高負荷環境において、注文経路の最適化を担当し、キャッシュ再設計・ API 分割・遅いクエリ削減により、P95 レイテンシを 820ms から 140ms に改善した。

余裕があれば、事業インパクトも加えるとさらに良くなります。

この改善により、ピーク QPS は 3 倍に増え、タイムアウト警告も 2 種類減少した。


注意したい3つの落とし穴

1. Situation を長く書きすぎる

背景は短く十分です。履歴書は報告書ではありません。

2. ツール名だけを並べる

使った技術を並べるだけでは不十分です。その技術で何を達成したかを書きましょう。

3. 結果を「リリースした」で終わる

公開は結果ではありません。数字や改善幅が必要です。


すぐ使えるチェックリスト

  • プロジェクトの背景が一目で分かる
  • 自分の役割が明確に伝わる
  • 行動が具体的に書かれている
  • 成果が測定できる
  • 単なる作業記録ではなく、貢献が見える

5つ全部が満たせれば、かなり強いプロジェクト記述になります。


まとめ

STAR は、履歴書をきれいに見せるためのテクニックではありません。プロジェクト経験を証拠に変えるための型です。

良いプロジェクト文は、次の3つにすぐ答えられる必要があります。

  1. どんな問題があったか
  2. 自分は何をしたか
  3. どんな結果を出したか

もしまだ曖昧に感じるなら、経験が足りないのではなく、情報の整理が足りないだけかもしれません。

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